水溜まり。

日々思ったことを書いてみる

理系の人間だったけど文系を大事にしようと思った

僕は理系の人間だった。

数学ができる!というよりも国語、社会が苦手だった。

どうも解が一つに定まらないような問題というのは苦手だった。

暗記するというのが苦手だった。

 

今でも暗記というのはどうも苦手だ。

物事に関心がない、興味がない人にとって暗記というのはどうしても苦でしかない。

 

中学で数学のほうが好きだった。

高校で理系と文系で選択することになったが迷いなく理系を選んだ。

大学ももちろん理系である。

仕事をするうえでも理系のほうが仕事がある言うし、僕は理系であることに問題はないと思っていた。

というかなんとなく今後は科学の時代なのだから理系の人が増えてくるとすら思っていた。

科学が進めば知識を覚えるという必要もない。

知識を覚えるというのは苦手だ。

単語とか人名とか固有名詞は覚えられない。

でもGoogleとかで調べられるのであれば、知識というのは持たなくて問題ないと思っていた。

 

でも最近はそうでもないと思っている。

文系というのも大事だと思っている。

そもそも文系と理系でわけるのもなんだか変な話である。

この世の学問がそんなに簡単に2種類に分けられるものでもない。

僕が言っている文系という分野は哲学とか宗教学、神学とかそこらへん。

科学の時代が進めば、もうそんなものは必要なくなっていくのだろうと、なんとなく思っていた。

科学が発展していけば宗教、哲学はいらなくなると思っていた。

現に僕は今それを必要としていない。

でもどうやらそうではない。

残念ながら僕は宗教の中にいる。

宗教の中に生きている。

科学ということを信じ切っていた。

それは宗教の一つでしかない。

宗教とは何か、科学とは何か。

そういったことを哲学していく必要がある。

 

そうなってくると文系というか宗教学というか哲学みたいなものが必要なのだと思う。

宗教学というか哲学みたいなものは答えは一つじゃない。

というか答えがない。

国語でさんざん嫌がっていた一つではない答え。

でも世界はそういったものだらけでできていた。

科学でさえ、完全な解が一つであるわけではない。

そこにはある程度の「だいたいこうだよね」「こういうことにしておこう」という考えで構築されている。

 

理系として生きていたけど、これからは文系の学問を大事にしていきたいと思う。