たまに近くの川の流れを見に行くことがある。
川を眺めているとちょっとした発見があったりする。
川は水が流れているわけだけど、流れる水は常に違う。
同じ状態は見ることができない。
じーっと見つめている川の水は次へ次へと違う水がやってくる。
これを見ていると諸行無常を感じる。
そんな感じで自分の体の中の血も流れているのだろうと考えると、自分は時々刻々と異なる自分を重ねて生きているんだなと思う。
自分の手の感触に集中するとドクドクと流れている感じがわかる。
自分の体に血が流れているんだなとわかる。
この血はずっと流れていて常に違った状態になっている。
諸行無常だなと感じる。
同じ自分は過去にも未来にもいないということになる。
ということは自分なんてものはないという考えもなんとなく理解できる。