本を読むための本
というのがもっとあるべきだと思う。
いや、そういった本は結構あるのかもしれない。
でも、本屋さんに行ったときに目立つところにはおいてない。
本屋に入った時点で目に見えるところに置いておくべきだと思う。
というのは言い過ぎだろうか?
僕は本はここ2,3年で読めるようになった気がする。
それでも人並み程度なのかもしれないけど。
読めるようになったという言い方もなんか変な気がする。
本との付き合い方がうまくなったというか。
付き合えるようになったというか。
読めないときには最愛の本、一夫一妻制のごとく「この1冊!」的なものを見つけようとしていた。
けど今の本との付き合い方はかなりチャラい感じ。
気に食わなかったら切って、また気になったら付き合いだして。
もし今読んでいる本がつまらなくなったら読むから、積んでおくから待ってて。
そんな感じ。
男と女の関係だったら外道、クズな人に思われる感じ。
でも本との関係はそんなので良い気がする。
少なくとも自分にはそれが合っていた。
一つの物をひたすら突き詰めていくということはできない。
ワンイシューができない。
なんか散漫になる。
本を読んでいてもそのテーマとは別のことが気になったりする。
だから、一つの本に集中するより、読み切ることより、一部だけ読んで「なんかこんなこと書いてあるんだ」程度で終わらしたりする。
そもそも知識貯めるという目的では読んでない。
新しい考え方を探す感じ。
知識は貯めたところで忘れてしまう。
劣化してしまう。
僕なんかは暗記が苦手なので、3歩歩けば内容を忘れてしまう。
誰が何を書いたのか。
誰が何を言ったのか。
誰の思想で、誰の考えなのか。
そんなことはどうでもいい・・・とは思っていないのだけれど、覚えてもどうせ忘れるくらいなら知識として読もうとするのはあきらめてもいいんじゃないかと思った。
どうせグーグル先生にはかなわないのだし。
こんな考え、思想、見方があるのか!の発見を楽しんでる感じ。
もちろんすべての本を読み通さないわけではない。
面白い本だったら勝手に、自動的に全部読むようになるのでそれは自分の感覚に任せる。
といった読み方もあるんだよという本を、本を読む前に教わりたかった。
教えてほしかった。
でも、そうはいっても無理なのかな。
昔の自分に「こういう感じで本と付き合えばいいんだよ」と言っても「本は勉強のため」「本は努力して読むもの」「本は知識を入れるためのもの」という固定観念が強くて聞く耳持たないかもしれない。
なんか変なジレンマみたいなものもある。
本は面白いものであって、勉強のためではない。
であれば、面白いと感じないのであれば読まなくていいじゃないか!(嫌ならみるな的な感じ)となってしまう。
でも読んだら面白いものは面白い。
決して賢くなれるとか自分磨きのためとか、そういったことは言いたくない。
でもそうでも言わないと読まないから面白さに気づけない。
そんなわけで、本屋の前に「本の読み方」という本を並べると、本を読む人が多くなるんじゃないかという浅い考えでした。