水溜まり。

日々思ったことを書いてみる

「 なぜ まったく 何 も ない のでは なく、 何 かが ある のか?」

こんな本を読んでます。


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ジム・ホルト. 世界はなぜ「ある」のか? (p.10). 株式会社早川書房. Kindle 版. 

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その中からの引用

「 なぜ まったく 何 も ない のでは なく、 何 かが ある のか?」

えげつないほどの壮大なテーマ。

哲学っぽい感じのテーマ。

こういった馬鹿みたいに風呂敷を広げるタイプ・・・

自分好みです。

 

自分なりに考えてみる。

「 なぜ まったく 何 も ない のでは なく、 何 かが ある のか?」

というものは昔から言われていることであり、それを宗教で説明してきた。

宗教ってそういう役割だと思う。

なんだかよくわからないよね。

じゃあこういうことにしておきましょう。

現在は科学で「こういうことですね」というのが多くわかって気だけど。

それでも実は科学も「じゃあこういうことにしておきましょう」の一つだったりするわけなのですが。

宗教で「神」って言ってしまえば手っ取り早い感じはある。

どんなに科学が進歩しようとも、最終的にはその先には何があるのか?になってしまうから、「なんで何かがあるのか?」の先を説明することになってしまい永久ループなきがしてならない。

だからこその「神」。

そういことにしておきましょう。

これって結構だいじなこと。

世の中何が正しいのか、何が正解なのかよくわからない。

なので「こういうことにしておきましょう」というのは案外大事なことだったりする。

宗教というのは怪しいもの、怖いもの、気持ち悪いものと扱われているけど。

結構そういった面が強く役立っていて、今でも「こういうことにしておきましょう」というのは科学でもやっているし主義思想の面でも多くある。

「努力をすれば報われる」

「夢や希望を持ちましょう」

というのも「こういうことにしておきましょう」の一種だと思う。

 

なんだか脱線しているような気がする。

「 なぜ まったく 何 も ない のでは ないか?」という点に考えてみたい。

自分はこの本での無神論者っぽい感じの考えになるのかわからないけど、「なんかあるからある」というだけだと思う。

前にも記事にした「川の流れのように」に近い。

山から水が流れてきて、その水が集まって川になって、その水が海まで流れていく。

とくに意味はない。

川というと神聖さを感じてしまうかもしれないけど、もっというとバケツの水を道路に流すとか。あんな感じ。

水は道路を流れて行って、思い思いの方向に水がながれていく。

なぜか?

なぜ水はこのような形でながれたのか?

もしや神の意図がそうしたのかもしれない!?

と思っても間違いじゃないし

科学的にこの道路の表面であればこのような形でながれるだけだよ

というのも間違いじゃない。

僕は神とか科学がどうとかではなくて、「なんかそうなったからそうなった」以上のことはないと思っている。

そしてそれは宇宙レベルで起きている。

バケツから水を流した。

ビックバンが起きた。

どちらも同じで、なんか起きたから起きて、その流れが今に至っているだけだと思う。

 

それでも人は意味があると思いたがる。

意味を欲しがるのは人間は必ず死ぬから。

人は動物の中でも自分の死を認識している唯一の動物らしい。

自分が死ぬことを知っている。

であれば何で生きているんだろう?という点にどうしても意味を持たせたくなる。

「 なぜ まったく 何 も ない のでは なく、 何 かが ある のか?」

本当は何もないと同じだけど、何かがあってほしいのが人間なんじゃないかと思う。