「本を読んだほうがいい」
僕は学生自体に良く親に言われたものであるが、
この言葉、えらく雑でいい加減なものである。
まず本といってもいろんな本がある。
小説なのか、自己啓発本なのか、専門書なのか、雑誌なのか。
小説と言ってもラノベだってあるし。
雑誌と言ってもファッション雑誌、サイエンス雑誌、アニメ情報雑誌といろいろある。
そしてなにより、「本を読んだほうがいい」と言っている本人は大して読んでいない。
この言葉は僕の両親から言われてたことだが、母親は雑誌以外はほとんど読んでいるところを見たことがない。
父親は本は読んではいたが本棚が埋まるほどの本が家にあったわけではない。
電子書籍なんてない時代だから家にないのであればどこにもないわけで。
図書館に行って本を毎日借りているわけでもない。
そんな親が「本を読んだほうがいい」だなんて言っているんだからいい加減なものである。
会社でも上司から「本を読んだほうがいい」と言われたこともある。
上司がどれだけ本を読んでいたかなんてわからないけど、これも部下の成長させる方法が良くわからないから適当なことを言っているだけにも聞こえる。
とはいえ、本を読むようになった自分としてはやはり「もっと早く読んでいれば・・・」という思いもある。
しかし、今過去に行って「今から本を読んだほうが良い。こんなことやあんなことを知ることができるんだぞ!」と熱弁しても多分なかなか伝わらないだろう。
いや、どうなんだろう?
そもそも本を読むと何がいいのかってなかなか熱弁されたことがないような気がする。
もしかしたらあったのかもしれない。
にもかかわらず僕は右から左へと聞き流していたのかもしれない。
「本を読むことに何の意味があるのだろう?」というのが一番思っていたことかもしれない。
「本を読むことは苦痛であり、それを我慢して知識を得るものである」といった認識だった。
勉強の一つにしかとらえられなかった。
面白さ、楽しさというものが感じられなかったし、価値というものよくわからなかった。
もっと「本を読んだほうがいい」の面白さ、楽しさ、価値というものが伝わってくればと思うのだが、それはわがままな話だろうか。
そういっている自分自身もなかなかどう伝えたらいいものか悩むところである。
前にもこのブログで書いたかもしれないけど本屋には「本を読む方法」というものを目立つ場所に置くべきだと思う。
「本が読めないあなたへ」
「本を読む楽しさ、面白さ」
「本を読むことで得られるもの」
というかAmazonで調べたらたくさん出てくる。
本屋じゃなくても、学校とかでも置いておくべきじゃないかと思う。
それを置いたとしても過去の自分が「本を読もう!」となるかわからないけど・・・