水溜まり。

日々思ったことを書いてみる

「『何もしない』ということ」「無趣味であること」

『何もしない』ということ

何もしない時間を大事にしている。

僕は子供のころ、天井を見て何もしない時間があった。

今思えばそれは自分にとってとても大事な時間だったようだ。

しかし、何もしない時間というのは今の時代とても許されない時間とされていると思う。

例えば、公園のベンチでスマホも見ずに何もせずに座っているのってちょっとした苦痛だったりする。

というかなんか怪しい変な人に見られるような気がしている。

道の途中で立ち止まることも変な目で見られる。

そんなことみんなしないと思うけど、僕は最近歩ていたら突如として嫌なことを思い出すので、立ち止まって心を冷静にすることがある。

でも道の真ん中で、何もないところで、民家があるなかで立ち止まるって結構異様な人に思われてしまうような気がしている。

自分が気にしすぎかもしれないが。

でも試してみてほしい。

公園のベンチで何もせずに座る。

道の途中で立ち止まる。

ちょっと違和感を感じると思う。

つまりこれは人間は何かをしていないといけないという強迫観念に迫られていると感じているということだと思った。

 

「趣味を持とう」というのもその一つだと思う。

人のせいのように言ってしまうが、僕はそれにまんまと乗せられた。

趣味がないことというのはとてもかっこ悪いことだと思っていた。

家に帰って何もすることがない人はとても悲しい、人生を無駄にしていて良くないことだと思っていた。

誰かに言われたとかではないのだが、なんかそんな気がしていた。

だから、子供のときに何もせず天井を見てボーっとしているのは良くないことだから、動かなきゃ!何かしなきゃ!こんなんじゃダメだ!と自分で自分を責めていたと思う。

 

でも今はそうではない。

何もしない時間を大事にしようと思っている。

しかし、強迫観念の癖はまだの凝っている。

何もせずにボーっとしているとどこからか「そんなことしてていいのか!?」と言ってくる何かがあるような気がする。

 

世の中には瞑想とか最近ではマインドフルネスなんて言葉があるけど、それとはちょっと違う。

それは瞑想をする、マインドフルネスをするになっているので、何もしていないではない。

というか、瞑想、マインドフルネスのやり方を読むと結構いろんなことをしなくちゃいけない。

姿勢とか呼吸とか頭を空っぽにするとか。

そういのじゃなくて、「何もしない」がしたい。

「何もしない」って結構難しい。

それこそ姿勢とか呼吸とか頭の中とか意識して「こうしなきゃ」的なのが絶対出てきてしまう。

「こうしなきゃ」から解放されたいと思っている。

しかしなかなか難しいものである。

それは僕の持っている癖なのかもしれなくて、人生を楽にするポイントなのかもしれない。

 

無趣味であること

僕は無趣味である。

今でこそ受け入れられるけど、何かしたいとあまり思わない。

スポーツ全般には興味ない。

ゲームはやるのは好きだけど、新しいゲームを発掘とかしたくない。

テレビも好きだったけど、有名人の名前を覚えない。

なんか人に興味ないから友達とか恋人とかも全然できなかった。

そんなのがかっこ悪いと思っていた。

車も車種をほとんど知らない。

コーヒーもほとんど飲まないし、紅茶も飲まない。

 

こうなってくると学校での話題についていけない。

何かときめくものはないのか?というところで音楽にハマった。

最初に好きになったのはFF6のサントラ。

そして小室ファミリーにハマり、ビジュアル系にハマった。

僕はこれだ!とおもった。

僕は音楽が好きで、音楽で生きていこう!なんてノリで生きてきた。

音楽を楽しみに生きてきた。

と思っていたけど、実際にはそんなに好きでもなかった。

いかんせん、ライブに行きたがならない。

アーティストのことをどんな人なのかどんな生い立ちなのかとか知ろうとしない。

どんな歴史があるのか知ろうとしない。

音楽を聴いてそれで終わり。

あぁいい音楽だなで終わり。

だから音楽好きな人といまいちかみ合わない。

 

楽器とかやりだしたけど、バンドとか組むのがかったるかった。

人間関係がしんどかった。

バンドだけじゃないかもしれないけど、バンドは人間関係の邪悪さが浮き彫りになるものだと思っている。

というか、人間関係を気にしている時点であんまりやりたくないってことだったりする。

そんなに面白くない。

ただただ人とつながりたくて、なんか趣味もってますって状態にしたかった。

履歴書に「音楽鑑賞」ってだけでなく「楽器弾くのが趣味なんです!」のほうがいいと思っていた。

なので無理して楽器弾いていた。

趣味としてなにかやっていないといけないというスタンスで楽器弾いていた。

そんなんだから、演奏中は人を楽しませようなんて気持ちは一切なかった。

「うまいですね」「上手ですね」「すごいですね」の言葉をいただきたいために一生懸命練習していた。

やった結果、しんどいだけだった。もともとそんなにやりたいことじゃなかった。

 

なので今はもう楽器を弾かなくなった。

音楽を聴くこともいろんな人と関われるようにいろんなジャンルを聴きこなそうとしていたけどそれもやめた。

そうなるともう何もすることがない。

スポーツもやらないし、車ものらないし、友人関係もないし、テレビも見ていない。

といったらボーっとするしかない。

つまり「何もしない」状態になる。

でも、今はもうこれで良いと思っている。

「何もしない」状態って時間の無駄とか思われるかもしれない。

でも今はこれが大事だと思えるようになった。

無理して何かをやろうとするのは良くないと思った。